トヨタ自動車が28日発表した2015年上期(1~6月)の世界販売台数(日野自動車、ダイハツ工業含む)は前年同期比1・5%減の502万台で、独フォルクスワーゲン(VW)の504万台を2万台差で下回り、4年ぶりに首位を明け渡した。
トヨタ単体の米国や中国での販売は前年を上回ったものの、昨年の消費税率引き上げ以降苦戦する国内が押し下げた。また、今年4月の軽自動車増税の影響でダイハツの国内販売が苦戦したことも影響した。
一方、VWは主力市場である中国の販売台数が前年を下回ったものの、高水準を維持。欧州や北米も好調で、昨年上期と同様、500万台を超えた。
15年通年での首位に一歩リードした形のVWだが、中国のほか、南米などでも販売が減少しており、新興国や国内の販売次第では、トヨタが巻き返す可能性もありそうだ。