◆日本式で育成
--プノンペンでは、マレーシアの「パークソン」が年内の開業を目指すなど、ショッピングモールの進出が相次ぐ。競争が厳しくなるなか、イオンモールの課題は何か
「イオンモールには、テナントのスタッフも入れれば2500人余りのカンボジア人が働いている。私たち日本人がいなくなっても、彼らが前に述べたような『一歩先を行く』イオンのモールづくりの考え方をきちんと継承できるように、人材教育をすることが最大の課題だ。また、サービス業の日本トップ企業として、現地小売業界のデファクトスタンダード(事実上の標準)を高めていく責務もある。例えば開業当初、施設内でのスリなど盗難があったが、警備シフトの強化などで今では月に1回あるかないかというところまで減らした。ハエが多かった屋外レストランの衛生環境を改善した。店員の心構えも教育をしており、バックオフィスと売り場を行き来する際には、だれも見ていなくても、出入り口で売り場に一礼をするといった、日本では当たり前のことも一から教えている。こうした人材育成の積み重ねを通し、既存の、あるいは新規の商業施設との差別化を図りたいと考えている」(カンボジア月刊邦字誌「プノン」編集長 木村文)