【フロントランナー 地域金融】名古屋銀行・今井秀昭氏(中) (1/2ページ)

2015.8.18 05:00

 □名古屋銀行 本店営業部前課長・今井秀昭氏

 ■工場見学で理解を深め融資提案

 名古屋銀行の本店がある名古屋市の栄エリアの大通り沿いには、さまざまな商業施設や飲食店が立ち並ぶだけでなく、広告代理店やソフトウエア関連企業、郊外に工場を持つ製造業の本社などが集まっている。

 「企業のニーズをつかむためには『工場見学』も重視している。企業の製品や事業への理解が深まるだけでなく、現場の雰囲気などもつかむことができ、より確かな実態の把握につながる。製品を知ることができれば、販売先や仕入れ先などのマッチングも可能となる」

 本店営業部前課長の今井秀昭氏は、工場見学の際に気づいた点や疑問点などは、どんなことでも経営者に質問するよう部下にアドバイスしている。そこから企業への融資提案につながるケースも多いからだ。

 例えば「この機械は老朽化しているようですが、買い替えはお考えではないですか」「工場が手狭のようですが、お困りではないですか」などと声を掛けることで、設備投資や工場増築のニーズの発掘も可能となる。

 ある繊維業の新規取引先で、今井氏が工場見学をさせてもらった際のことだ。経営者に製品の製造方法を詳しく聞いたところ、この企業は製品の生地にこだわりを持っており、中国に現地法人を設けて輸入した生地を使い、製品を作っていることが分かった。そこで今井氏は「仕入れ先などでお困りのことはないですか」と声を掛けた。すると、経営者は「実は輸入している生地に不満がある」と、悩みを打ち明けてくれたのだ。

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