【現場の風】「シエンタ」12年ぶり全面改良 格好良さ重視

2015.9.5 05:00

 □トヨタ自動車チーフエンジニア・粥川宏さん(54)

 --7月に発売したコンパクトミニバン「シエンタ」は2003年に初代を発売して12年ぶりの全面改良だ

 「10年に販売を一度中止した。その時点では、代わりのクルマとして既にあった7人乗りの『パッソセッテ』を想定していた。だが、シエンタのフルモデルチェンジの要望が強かったため、改めて検討して決めた」

 --ホンダ「フリード」のシェアが高い

 「(シエンタは)コンパクトでスライドドアがあって、多人数が乗車でき、取り回しが楽というポイントを守りつつ、今までと違う形にした。質感を高くし、安全性能も燃費も良くなった。だが、価格(税込み168万9709~232万9855円)は高くない」

 --外観は丸みのあった初代と大きく異なる

 「最近は『女性=かわいい』ではない。格好良さやおしゃれを重視するお客さんが増えており、女性も分かる格好良さにした。同じシエンタだとは思えないくらいに外装も内装も変わったと思う」

 --ターゲットは

 「メーンは30代のファミリー層だが、小型車への乗り換えを検討しているお客さんや、軽自動車に流出しているお客さんにアピールしたい。軽とはかなり違う世界にいると思う。シートもサスペンションも時間をかけて作り込んだ。ステアリング(ハンドル)を切ったときに気持ちよく、動かした分だけクルマが動く」

 --ハイブリッド車(HV)の燃費はガソリン1リットル当たり27.2キロで、ミニバンとしては国内トップだ

 「『アクア』と同じ電池を使っているが、ケースの形状を変え、狭い空間でも上手に冷やせるかなど空気の流れを解析して開発した。かなり苦労した。アクアも含め『プリウス』『プリウスα』に続く量販のHVとして(トヨペットやネッツなど)4チャンネルで併売する」

                   ◇

【プロフィル】粥川宏

 かゆかわ・ひろし 1984年トヨタ自動車入社。初代「セルシオ」や「スープラ」などのボディー設計を担当し、ボデー計画室長などを務める。愛知万博の次世代モビリティー「i-unit」の開発に参加。主査として「プリウスα」を企画・開発し、2013年1月から現職。愛知県出身。

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