三井住友海上火災保険が、英損害保険大手アムリンの買収交渉に入ったことが8日、明らかになった。買収額は5千億円を超える見通し。人口減少で国内市場が縮小に向かう中、保険会社同士でリスクを引き受ける「再保険」分野に強いアムリン買収によって、海外展開加速に弾みを付ける。生損保業界の合併・買収(M&A)が一段と活発になってきた。
再保険は保険会社が加入する保険。大規模な事故などで、他の保険会社に高額な保険金支払いが発生した場合にその一部を肩代わりする。
アムリンは1903年創業。昨年の総保険料収入は25億6400万ポンド(約4670億円)で、世界の再保険市場の中心であるロイズ市場に参加する約50社のうち2位につけた。同社はこのほか、海上保険や航空保険など専門性の高い分野を得意としている。
国内保険大手では、東京海上ホールディングスが6月に米保険会社HCCインシュアランス・ホールディングスを約9400億円で買収すると発表。第一生命保険や明治安田生命保険、住友生命保険もそれぞれ米生保の大型買収を発表している。