柄沢康喜社長【拡大】
三井住友海上火災保険は8日、英損害保険大手アムリンを総額6420億円で買収すると発表した。来年1~3月に完全子会社化する。人口減少で国内市場が縮小する中、保険会社の保険金支払いリスクを引き受ける「再保険」分野に強いアムリンの買収で海外展開に弾みをつける。生損保業界のM&A(合併・買収)が一段と活発になってきた。
アムリンは1903年創業の老舗。2014年の保険料収入は25億6400万ポンド(約4700億円)。世界の再保険市場の中心であるロイズ市場に参加する約90団体の中で2位。海上保険など専門性の高い分野を得意としている。
三井住友海上を傘下に抱えるMS&ADインシュアランスグループホールディングスとアムリンの14年度保険料収入の単純合算は3兆3578億円。
同年度の東京海上ホールディングス(3兆1276億円)を抜くが、東京海上の保険料収入は6月に買収を公表した米保険会社HCCインシュアランス・ホールディングスを含めると3兆4136億円に膨らむ。
MS&ADの柄沢康喜社長は会見で「東京海上とほぼ互角の水準になった」と説明、両社の首位争いは激化する見通し。
生命保険業界でも第一生命保険、明治安田生命保険、住友生命保険がそれぞれ米生保の大型買収を発表している。