漁師と首都圏飲食店を直結 「羽田市場」鮮魚のオンライン取り引き (2/2ページ)

2015.9.10 05:00

境港に初水揚げされたベニズワイガニ=7日、鳥取県境港市

境港に初水揚げされたベニズワイガニ=7日、鳥取県境港市【拡大】

 「羽田市場」は、産業技術総合研究所と共同開発した自動マッチングシステムを活用し、相対取引や競り、オークションなど多彩な取引を提供する。また、漁港から空輸や陸送された鮮魚を、自社運営する羽田空港貨物地区内の鮮魚センターで加工し、直接契約している首都圏の小売店・飲食店へ運ぶ。

 このシステムを使えば、漁師は求められる魚を必要な量だけ水揚げすることができる。また、漁師は羽田市場に参加するための費用を支払うが、公設市場での取引にかかる中間流通コストが削減できるほか、高付加価値サービス提供も可能になり、販売単価の向上にも道が開ける。

 従来の取引では、卸売業者などへの手数料などを差し引いた分が漁師の手取りになるが、低収入や燃料費の高騰など経営環境悪化に伴う担い手不足が深刻化している。野本社長は「水産資源の無駄遣いを減らし、漁師の安定収入確保を実現し、地方漁業の活性化を促したい」と話している。

 さらに、同社は、羽田空港を起点としたグローバル展開の実現も視野に入れる。クールジャパン戦略の効果で、海外にも日本料理店が増えているが、日本産の食材確保には困難さがつきまとうといい、海外で営業する飲食店への鮮魚空輸にも意欲を示している。

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