清水部長は「多くのサラリーマンが存在することが大前提となる。大型マンションが近くにあれば理想的。そうすれば土日や祝日にも幅広い顧客層が利用してくれるようになる」とそろばんをはじく。
その条件に当てはまるのが、昨年11月にJR田町駅の芝浦口前に出店した田町芝浦店。周辺は再開発が進み、土日や祝日には近隣の住民が訪れている。同店では、サラリーマンのニーズを満たすモーニングや、ランチメニューを充実させた。
幅広い客層を取り込もうという意識は店舗づくりにも反映されている。黒が基調だった店内を3年ほど前から順次、女性でも入りやすいよう、木目と白を基調とした明るく、清潔な内装に仕上げている。
訪日客にもアピール
ライバル他社も、客層の拡大に知恵を絞っている。
ダイタングループ(東京都渋谷区)が東京都区内の駅近くに100店舗以上を展開する「名代 富士そば」は、海外のガイドブックで紹介されたことを契機に外国人観光客の間で人気を集めている。