新型スマートフォン「アイフォーン6s」と「6sプラス」の発売セレモニーでボードを手にするNTTドコモの加藤薫社長(前列右)と女優の高畑充希さん(同左)=25日午前、東京・有楽町【拡大】
一方、ソフトバンクの宮内謙社長は「政府や総務省の意見があれば真摯(しんし)に受け止める」としながらも、「世界でみても日本(の携帯料金)は安い。価格戦略は競争環境の中で、自由にやるべきだ」と政府による携帯料金への言及を批判した。
ソフトバンクは、買収したイー・アクセスを母体とした低価格ブランド「ワイモバイル」で、容量1ギガバイトで通話もできて月2980円の料金プランを設定した。宮内氏は「高いと思う人はワイモバイルのプランを使ってもらえばいい」と述べた。
安倍首相は11日、経済財政諮問会議で「携帯料金などの家計負担の軽減は大きな課題だ」と述べ、通信料引き下げなど負担軽減の方策を検討するよう高市氏に指示した。
首相発言をめぐっては、「ヘビーユーザー偏重の料金体系に問題がある」(総務省幹部)との肯定的な意見がある一方、「消費拡大としては筋が悪いし、効果は微々たるもの」(証券アナリスト)など、批判的な見方もある。