フォルクスワーゲンのウィンターコルン前会長(ゲッティ=共同)【拡大】
【ベルリン=宮下日出男】独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の不正な排ガス規制逃れ問題で、独北部ブラウンシュワイクの検察当局は28日、引責辞任したマルティン・ウィンターコルン前会長兼最高経営責任者(CEO)に対し、詐欺容疑で捜査を開始したと発表した。
捜査は複数の告発を受けたものだが、前会長は辞意表明した23日、「不正行為は認識していない」と述べている。
一方、独運輸省報道官は28日、VWの不正について政府は報道されるまで把握してなかったと強調。VWには問題車両について、不正ソフトウエアを使わずに排ガスの規制基準を満たす具体的計画を10月7日までに提出するよう求めたことを明らかにした。