東日本豪雨により鬼怒川からあふれた水で冠水した道路を走る車=9月10日、茨城県常総市【拡大】
これなど、果たしてガソリンタンクの容量もこれまでの基準で良いのであろうかと懸念してしまう。つまり、大切なことは、各種基準やガイドラインを踏襲するのではなく、年々状況が変わっていることを踏まえ、一過性のものか、今後も繰り返し発生するものかを考え、未来も続くのではれば、それにいち早く対応することが必要ではなかろうか。
マーケティングが重要との声を聞くが、顧客の声のみならず、環境変化の声を聞いて、それを商品開発に生かすことも求められているように思える。
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【プロフィル】和田憲一郎
わだ・けんいちろう 新潟大工卒。1989年三菱自動車入社。主に内装設計を担当し、2005年に新世代電気自動車「i-MiEV(アイ・ミーブ)」プロジェクトマネージャーなどを歴任。13年3月退社。その後、15年6月に日本電動化研究所を設立し、現職。著書に『成功する新商品開発プロジェクトのすすめ方』(同文舘出版)がある。59歳。福井県出身。