【ワシントン=小雲規生】米道路交通安全局(NHTSA)のローズカインド局長は22日、タカタ製エアバッグの欠陥によるリコール(回収・無償修理)に関する説明会で、「追加リコールを視野に入れている」と述べた。現状のリコール対象は運転席と助手席のエアバッグ計2300万個(1900万台)。このうち1800万個(1400万台)はホンダ、マツダ、BMW、「FCA US」(旧クライスラー)、フォードの5社が占めているとしている。
またNHTSAは説明会で、現状のリコール対応の達成率が全米で22・5%、特にエアバッグの破裂が起こりやすい高温多湿地域でも29・5%に留まっていると指摘。今後、リコール対応を促進するための施策を打ち出すとした。
タカタ製のエアバッグは作動時に破裂して金属片が飛び散る恐れがあり、世界全体で8人の死亡が確認されている。