大手百貨店4社が2日に発表した10月の既存店売上高(速報値)は、全社が前年同月比プラスとなり、7カ月連続で増加した。休日が前年よりも1日多かったことに加え、今年は天候に恵まれた。また、中国を中心とした訪日外国人の消費が好調だった。
三越伊勢丹ホールディングスは前年同月比4・7%増。高額の腕時計や服飾雑貨などが好調だった。訪日外国人への売り上げは約86%増。訪日外国人の消費動向について、広報担当者は「(中国の建国記念日にあたる10月1日の)国慶節以降も売り上げは2倍弱と伸びており、インバウンド(訪日外国人客)消費は想定よりも力強い」と説明した。
J・フロントリテイリングは4・8%増。気温の低下により婦人服の売れ行きが好調だったほか、化粧品、宝飾品なども伸びた。訪日外国人への売り上げは約1・9倍と伸びた。
高島屋は腕時計や美術品などの高額商品が牽引(けんいん)し7・0%増だった。紳士服や婦人雑貨なども伸びた。
そごう・西武も化粧品や宝飾・時計など高額品が好調で3・0%増だった。