ジュエリー通じ正当なビジネスを HASUNA・白木夏子社長 (2/3ページ)

2015.11.2 05:00

 商品デザインのコンセプトは「地球へのオマージュ(敬意)」。樹木などの自然の中の構造物は左右非対称だったり、曲線を描いていて規則的ではない。古来地球が育んだ鉱物であるジュエリーにも曲線や非対称性を取り入れ、洗練された自然の美しさを表現している。

 洗練された自然の美

 他では見られない現代的で斬新なデザインは、個性的な商品を求める消費者から支持されている。商品を購入したことがきっかけで、ジュエリーを取り巻く負の側面に関心を持ったという人もいる。一度手にすると、結婚記念日、誕生日、クリスマスの度にネックレスやピアスなどを購入し続けるリピーターも多いという。

 「商品そのものの魅力と、メッセージ性が両立していることで顧客を引きつけている。日本のジュエリーブランドとしては珍しい存在」とブランドとしての強みを語る。

 しかし日本のジュエリーブランドは欧米に比べ、海外での認知度は低い。HASUNAを世界に広めるため、数年以内に市場の成長が期待されるアジアでの販売を視野に入れている。

 海外進出で武器となりそうなのが、最終工程を日本の職人が手がけていることだ。日本の多くのジュエリーブランドは、海外での製造に依存している。しかし日本製への信頼が大きな強みになることと、ジュエリー産業振興のために国内製造を貫いている。

 HASUNAの展開はジュエリーだけにとどまらない。「より幅広いブランドビジネスにしたい。ジュエリー以外にもウエディングなどのサービス事業で、顧客のニーズに応えて世界に貢献していきたい」とさらなる広がりに夢を膨らませている。(佐竹一秀)

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 ≪Q&A≫

 ■現地貧困層の生活向上

 --なぜジュエリーに関心を持つようになったのか

 「父が繊維関係の商社に勤め、母がファッションデザイナーだったので、幼い頃から見よう見まねで服やアクセサリーをつくっていた。その後、学校にも通って技術を身につけ、学生時代にはネットショップで販売したこともある。家庭環境から自然とファッションやジュエリーに興味を持つようになった」

 --貧困問題に目を向けたきっかけは

 「英国のロンドン大学で国際開発を学んでいた頃、南インドを訪ね、鉱山の村に滞在して寝食をともにした。早朝から暗くなるまで、老人も大人も子供も苦しそうに採掘をしていた。生活はとても貧しく、ほとんどはだしで食事は1日1食だけの日もあった。人々は無表情で笑顔が全くないことに衝撃を受けた。このとき過酷な現状をなんとか解決したいと決意した」

 --これまでの具体的な成果は

 「アフリカのルワンダで元青年海外協力隊の日本人女性が2008年に設立した工房では、元ストリートチルドレンの青年たちが牛の角を使ったアクセサリーをつくっている。当初は2人の職人でスタートしたが今では10人を超え、家庭を持って家を建てた人も現れている。パキスタンでは貧困層の女性に研磨技術を指導して職人として生計を立てられるよう、支援しているNGOがある。当社はこうした団体と取引をして、少しでも現地の人の生活を向上させようとしている」

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