大阪市阿倍野区のシャープ本社【拡大】
とはいえ、センターに寄せられている求人は10月末でわずか72件にとどまっている。当初は「高度で専門的な人材」の募集や斡旋を目的としていたが、「企業側からは『専門的な人材の需要』がそこまで多くはなく、一般的な人材募集の方が多い」と担当者は明かす。
このため、現在は専門性で条件を狭めることなく、幅広い条件での求人開拓を進めている。企業と求職者の交流会も、今後状況を見ながら開催していく方針だ。
一方、奈良労働局も引き続き、再就職支援に取り組んでいる。県内のハローワークに求職申し込みをし、10月末で再就職が決定した人は55人で、担当者は「まだまだ受け皿が少ない。今後ミニ面接会などを開催し、求人数の拡大につなげたい」とする。
年内には県内すべてのハローワークごとに、地元自治体や経済団体らと情報共有を図る対策会議を開催。連携して企業情報を集める予定だ。