MRJ初飛行の会見で記念撮影に応じる、左から戸田和男テストパイロット(副操縦士)、安村佳之テストパイロット(機長)、森本浩通・三菱航空機社長、岸信夫副社長=11日、名古屋市中区【拡大】
納期を守ることができても、ブラジルのエンブラエルやカナダのボンバルディアの2強が多くを占める世界の小型機市場で勝ち抜いていけるかは未知数だ。販売網やアフターサービスの構築などが今後の課題になる。ライバルのエンブラエルはMRJと同型エンジンを搭載する新型機「E2」を開発中など、競争環境は今後、ますます厳しくなる。
菅義偉官房長官は11日の記者会見で、MRJの受注拡大に向けて「政府としてトップセールスなどを通じて支援したい」と意欲を示した。日本の航空産業復活には、継続的な政府のサポートも欠かせない要素。官民の総力で世界の空に挑む。(黄金崎元)