俳優の瑛太がいつものオーラを消し去り、さえないサラリーマンの役を熱演する住友生命保険のテレビCM。普段は見せ場のない男が勇気を振り絞って前に踏み出す姿に共感する人が相次いでいる。瑛太に加え、荒川良々や吉田羊による真剣過ぎる演技が醸し出すコミカルな雰囲気も人気の秘密のようだ。
瑛太が演じる「上田一」は、32歳の目立つことを恐れるサラリーマンだ。同社の新商品「1UP(ワンアップ)」に加入したことがきっかけで、職場での飲み会で“豹変”し、新しい自分を発見する。
舞台は2次会で訪れたカラオケ店。酔った同僚たちが次々と歌を披露する中、「上田」は笑みを浮かべながら静かに耳を傾ける。
佳境に入ったところで、荒川が演じる「先輩社員A」が立ち上がって十八番を熱唱。「上田」はおもむろにマイクを手に取り、ハモり出す。同僚は突然歌い始めた「上田」に驚きながらも、一生懸命に歌う姿を見て大いに盛り上がる。
「上田」について、「先輩社員A」は「タンバリンでも渡そうもんならちっちゃくたたくタイプ」と証言する。突然のハモりについては「心地よかったですね」とまんざらでもなさそうだ。一方、「上田」自身は「気づいたらこうマイクを持ってて、先輩と歌声で、こう肩を組みたいみたいな」と恥ずかしそうに振り返る。