三越伊勢丹ホールディングスは、8月下旬から3週間にわたり、傘下の百貨店28店舗で展開した猛禽(もうきん)類保護のチャリティーキャンペーンで集まった227万6600円を、フリーアナウンサーの滝川クリステルさんが代表理事を務める一般財団法人クリステル・ヴィ・アンサンブルに寄付した。絶滅の危機に瀕(ひん)しているオオワシ、オジロワシ、シマフクロウなどの保護のために使われる。
このキャンペーンは、シマフクロウをモチーフにした電子部品アクセサリー「テクノ・ブローチ」を500円(税込み)で販売し、利益分(1個につき100円)を猛禽類の保護のために寄付するというもの。三越銀座店(東京都中央区)で14日に行われた贈呈式では、同社の大西洋社長から滝川さんに寄付金の目録が贈られた。
また、贈呈後には滝川さんと、北海道で猛禽類の保護活動にあたっている獣医師で猛禽類医学研究所代表の齊藤慶輔さんによるトークショーが行われ、生態系の頂点に立つ猛禽類保護の在り方などをテーマに話し合った。この中で齊藤さんは猛禽類の感電死や交通事故、鉛中毒などが多発している現状を報告し、これらの問題を早急に解決し、自然を健全な状態に戻す「環境治療」に取り組む必要があると訴えた。