母と子供が間違ったペアの場合、LEDが赤く点灯してアラームが鳴る=東京都台東区の永寿総合病院【拡大】
具体的には母と子のペアが合致した場合、LEDが緑に点灯しメロディーで知らせる。逆に間違ったペアだと赤く点灯してアラームが鳴る。故意にリストバンドを切断しても、アラームが異常事態を知らせる。
また、壁や天井などにはレシーバー、人が通過するポイントや通過禁止エリアには位置情報発信機を設置し、赤ちゃんのタグの位置を常時監視する。通過禁止エリアに入ったことを感知するとアラームが鳴って連れ去りを防ぐ。看護師をはじめ医療現場の担当者は、パソコンやスマートフォン、タブレット端末を使い、リアルタイムで赤ちゃんの見守りが可能だ。
産婦人科はセキュリティーの担保が不可欠となるが、同病院は防災上の理由から扉などのハード面で十分な対策を講じるのが難しかった。このため医師の診察時や入浴時など、赤ちゃんを移動させるたびに二重・三重のチェック、母子の照合を行うなどソフト面で高度な対策を講じていた。
今回のシステム導入によって確認の工程数は少なくなり、運用負担は大幅に軽減した。母親の安心感が高まっただけではなく「父親や祖父など、普段病院にいない男性からの評価が高い」(小林科長)という。