トークショーを行った水島精二監督=22日、東京都豊島区【拡大】
アニメ監督としては「360度のなかでお客さんの視覚をコントロールし、没入感を与えつつドラマを体感してもらえる」作品を作りたいと話し、Oculus VR社が制作した短編3Dアニメ「ヘンリー」を高く評価した。
だが3Dアニメには予算とスケジュールに厳しい制限がかかるという事情もある。水島監督は「楽園追放」の制作で「街が2つ出てくるのにキャラクターは12体しか作れませんと言われた」という裏話を披露し、ぼかしを加えたり、キャラクターに個性を与えることで自然な映像にしたと振り返った。日本アニメを支える監督やクリエーターたちの技術が、今後はVRアニメの発展を助けることになるかもしれない。