三井物産と三菱商事は17日、生産中のロシア・サハリン沖の液化天然ガス(LNG)開発事業「サハリン2」の拡張計画に関し、ロシア天然ガス最大手のガスプロムと英・オランダ系の石油メジャー、ロイヤル・ダッチ・シェルとの間で、事業化調査を一歩進めた基本設計(FEED)に入ることで基本合意した。追加事業費は数千億円規模の見込み。2019年に生産規模を今より500万トン増の1500万トンに拡大する。
ロシアは欧米の経済制裁を受けているが、日本政府は石油・ガスの調達先を多様化する観点からロシアとのエネルギー協力は重要と判断、国際協力銀行(JBIC)融資などを通じて支援する方針だ。ロシアも、日本やアジア向け販売を加速したい思惑があった。
サハリン2では現在、年産1000万トンのうち約800万トンを日本向けに輸出している。一方、日本に輸入されるロシア産の原油は14年で8.1%、LNGは9.5%にとどまる。石油大手のロスネフチがLNG輸出を手掛けたい意向もあり、複数の石油ガス開発が水面下で動いている。