森ビル、“質”の環境保全 仙石山森タワーなど、生態系配慮強化 (1/2ページ)

2016.1.4 06:08

アークヒルズ仙石山森タワーの「こげらの庭」=東京都港区

アークヒルズ仙石山森タワーの「こげらの庭」=東京都港区【拡大】

 森ビルが、都心で生物多様性の保全や回復に配慮した緑地づくりを加速する。2012年に竣工(しゅんこう)した「アークヒルズ仙石山森タワー」(東京都港区)は在来種・自然植生をベースとした緑地などが評価され、生物多様性の観点を取り入れた手法(JHEP認証)で最高評価のAAA認証を日本で初めて取得。続く各開発計画でも、緑地面積の拡大だけでなく、生態系など“質”にこだわった環境保全に取り組んでいる。

 仙石山森タワーは竣工から3年がたち、生態系が徐々に回復。都心では大規模な緑地でしかみられないコゲラや東京都区部の絶滅危惧II種であるヤマガラなどの野鳥が観察されるようになった。敷地内の「こげらの庭」と呼ばれる池を配した緑地では鳥のさえずりや昆虫の鳴き声を聞くことができる。

 多種多様な生物に配慮した環境をつくってきた成果で、コゲラなどのすみかとなる枯れ木を植え、落ち葉を敷くなど生態系を育んできた。

 今後は生態系に配慮しながら在来植栽の維持や発生した害虫対応といった管理負荷を調査したり、鳥類など動植物のモニタリングに取り組んだりして、この場所にふさわしい植生に近づける。森ビルで緑化活動に取り組む環境推進室の名取万理子さんは「(生態系ピラミッドの頂点に立つ)コゲラにはぜひすんでほしいし、定着してほしい」と期待する。

森ビルは、長年にわたる都市づくりを通じて最大限の緑地面積確保に注力

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