【2016 成長への展望】神戸製鋼所社長・川崎博也さん(61) (1/2ページ)

2016.1.4 05:00

 ■輸送機器の軽量化に資源重点投入へ

 --昨年は厳しい年になった

 「現行の中期経営計画は2015年度が最終年度になるが、当初は経常利益を(13年度の)450億円から800億~1000億円まで増やす計画だった。13、14年度と計画以上の数字を達成し、15年度も出だしは良かった。それだけに、10月に(2度目の)下方修正を行い、目標達成が難しくなったのは残念。まだまだ収益力に課題が残っている」

 --中国の油圧ショベルの販売が落ち込んでいる

 「油圧ショベル販売に関しては特に保守的に見ていたが、それを上回って落ち込んでいる。以前はさすがに下期には販売が底を打つとみていたのに、今はそれがいつか見えない。当社の感覚では実質国内総生産(GDP)成長率の約7%ほどインフラ工事は行われていない印象だ。現地メーカーを含めて、実際にどれだけの油圧ショベルが製造され、在庫があるのかつかめず、需要の先行きも読めない」

 --鉄鋼事業も中国の景気減速と過剰設備による世界的な市況悪化の影響を受けている

 「当社の製品は顧客と個別に交渉して価格を決める『ひも付き』が多く、直接的な市況悪化の影響はない。ただ、輸出はある程度しているので一定の影響はある。中国(の景気減速や設備過剰)によって市場が混乱しているのは間違いない」

 --神戸製鉄所(神戸市灘区)の高炉休止を控える

 「17年に休止するという従来計画を粛々と実行していく。(安価な中国製品が世界中にあふれる)今の状況を見ると、2年前に決断しておいてよかった」

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