シークエンス代表LOGOSインテリジェンスパートナー三浦健一【拡大】
このような状況のもと、あくまでも業界主導で遊技機市場はシフトしていくことになる。パチンコ・パチスロともに射幸性の低下は言うまでもないが、パチンコに関しては「くぎの問題がどのような形で収束するのか」にもかかってくる分、パチスロよりも見通しが立ちにくい。しばらく静観するしかない、というのが実情だろう。
これまでの歴史を振り返っても、業界は何度も苦境に立たされながら、それらを乗り越え、ここまで生き延びてきた。減少したとはいえ、1000万人余りのファンに支えられている業界。その事実を真摯(しんし)に受け止めて、ホールとメーカーが協力しながら“国民の納得”が得られる産業像を作り上げていかなければならない。
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【プロフィル】三浦健一
みうら・けんいち 1945年生まれ。遊技業界専門誌の編集長を経て89年に独立。月刊誌「シークエンス」を創刊し、業界で初めてFAXによるリアルタイムの情報配信もスタートさせた。業界ジャーナリズムの先駆け的存在として知られる。