冷蔵庫や洗濯機などの白物家電と、テレビなどのデジタル家電の2015年の国内出荷額が25日発表され、ともに前年を下回った。白物は2年連続、デジタルは5年連続の減少。前半は14年4月の消費税増税の影響が出たほか、白物家電は天候不順でエアコンなどが振るわなかった。
日本電機工業会(JEMA)が公表した15年の白物家電出荷額は2.8%減の2兆2043億円。白物は出荷額で12年に10年ぶりにデジタルを逆転したが、その後も伸び続け、約1兆円の差をつけた。
ただ、エアコン、冷蔵庫、洗濯機などはいずれも前年比でマイナス。主要製品で前年を上回った炊飯器は11.0%増の1262億円。統計には海外仕様品も含まれており、中国人らの“爆買い”の影響もあったようだ。
電子情報技術産業協会(JEITA)が公表した15年のデジタル家電出荷額は6.0%減の1兆2620億円。薄型テレビは0.5%減の4104億円と前年並みで、フルハイビジョンの4倍の解像度の「4K」テレビの販売台数が2.4倍となり、大画面化も進んで単価が上がった。