記者会見に臨むキヤノンの真栄田雅也専務。左は御手洗冨士夫会長兼社長兼最高経営責任者=27日正午すぎ、東京都千代田区【拡大】
「とんでもないクリスマスプレゼントをもらった」
昨年末に、御手洗冨士夫会長兼社長兼最高経営責任者(CEO)から「COO(最高執行責任者)をやれ」と言われた瞬間の心境をこう振り返る。
英ロックミュージシャンのエリック・クラプトンの来日公演を毎回聴きに行く音楽好きで、飛行機や車の模型作り、読書、テニスなど趣味は多彩。セカンドライフに向けて「自分の時間が欲しかった」というが、「あの顔で詰め寄られたら断れない」と、その日のうちに就任を引き受けた。
長らくカメラ開発のトップエンジニアを務めてきた。「明るく、元気に仕事をやろう」というモットーを一貫して掲げ、デジタルカメラ事業の成長を牽引(けんいん)。御手洗氏が塾長を務め、後継者の育成を目的とした「キヤノン経営塾」の塾生の一人で、昨年秋には、5年に1度開催される技術展「キヤノンエキスポ」を取りまとめ、成功させた。
スマートフォンの普及などの影響でデジカメの成長が鈍化し、会社が岐路に立つ中、「自分に課せられた使命は事業の強化。強い商品を継続的に作り、生産体制を強化する」と意欲を燃やす。ゴルフでは「打つとすぐに歩く」という御手洗氏に、仕事面でも後れをとることは許されない。二人三脚で、会社の成長を加速させる。(宇野貴文)