経営再建中の東芝が売却する医療機器子会社、東芝メディカルシステムズ(栃木県大田原市)の1次入札に10社程度が参加したもようだ。入札は先月29日に締め切られ、富士フイルムホールディングスやキヤノン、海外の投資ファンドなどが参加している。東芝は各社が提示した内容を勘案して候補を絞り込み、2月中の2次入札を経て3月末までに売却先を決定する。
関係者によれば、1次入札には、富士フイルムやキヤノン、三井物産、コニカミノルタなど国内企業のほか、米コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)、米カーライル、米ベインキャピタル、英ペルミラなど海外の投資ファンドが参加したもようだ。
このうち、キヤノンだけが入札への参加を正式表明している。富士フイルムも資金調達の準備を進めている。三井物産はKKR、コニカミノルタはペルミラと組み、優先交渉権の獲得を目指しているとみられる。