昨年の安心娯楽宣言は、今もまだ生きている。その上で遊技くぎの問題も含めた形での声明が先月の21世紀会で出されたため、安心娯楽宣言のコンセプトに加えて遊技くぎの問題を解決する、というような内容になっている。
余談だが、21世紀会はさほど活発な活動をしていた団体ではない。遊技機メーカー、ホール、販売業者、設備業者などの団体が大同団結したものであるが、業界内に大きな問題がなければそれぞれの団体や少しの団体間で解決できる。それがこの数年、特に東日本大震災以降、21世紀会マターは急増している。カジノ法制化に対応した依存対策も21世紀会マターだ。
ぱちんこ業界をめぐる環境の悪化と内包する問題の大きさからか、21世紀会がフルで機能している現状を、本来の大衆娯楽に戻るためにはあまり活動しない状態に戻すことが望ましいことなのかもしれない。
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【プロフィル】POKKA吉田
ぽっか・よしだ 本名は岡崎徹。1971年大阪生まれ。東京在住。神戸大学経済学部中退。ぱちんこ業界専門のジャーナリスト。『パチンコオカルト信者につけるクスリ』(扶桑社新書)など著書、連載等執筆業およびテレビ出演、講演など多数。