アサヒグループホールディングスの泉谷直木社長(右)と握手する小路明善新社長=9日、東京都千代田区【拡大】
アサヒグループホールディングス(HD)は9日、泉谷直木社長(67)が代表権のある会長に就き、傘下の中核事業会社アサヒビール社長を務める小路明善取締役(64)が3月24日付で昇格する人事を発表した。アサヒビールの社長には平野伸一副社長(60)が昇格する。
泉谷氏は最高経営責任者(CEO)を、小路氏は最高執行責任者(COO)を兼務する。経営体制を改め、海外事業展開を加速させる。9日の会見で小路氏は「企業価値向上のため、ダイナミックな投資をしていく」と話した。
同日発表した2015年1~12月期連結業績は、営業利益が前年比5.3%増の1351億円、売上高が4.0%増の1兆8574億円とともに過去最高を更新した。
ノンアルコールビールやウイスキーなどの酒類事業が好調だったほか、東南アジアの飲料事業の伸びなども寄与した。
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【プロフィル】小路明善
こうじ・あきよし 青山学院大法卒。1975年アサヒビール入社。2011年7月からアサヒグループホールディングス取締役兼アサヒビール社長。長野県出身。
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【プロフィル】平野伸一
ひらの・しんいち 早大教育卒。1979年アサヒビール入社。2011年常務、専務、15年から現職。兵庫県出身。