会見するサッポロホールディングスの上條努社長=10日、東京都中央区【拡大】
サッポロホールディングスが10日発表した2015年12月期連結業績は営業利益が前期比5.3%減の139億円、売上高は2.9%増の5337億円で増収減益となった。増収は6期連続。
酒類事業では主力のビール「黒ラベル」の販売が21年ぶりに前期実績を上回ったほか、高価格帯ビール「エビス」も堅調に推移した。
北米やベトナムのビール販売の伸びも増収に寄与した。ただ、利益面では第3のビールや発泡酒の販売が落ち込んだことが響いた。
16年12月期連結業績は売上高が5.9%増の5654億円、営業利益は51.3%増の211億円となる見込み。「黒ラベル」の刷新や「エビス」の派生商品の投入などで、今年のビールの販売は5.2%増を見込んでいる。
同日、東京都内で会見した上條努社長は16年12月期の見込みについて「保守的だ」との見方を示すとともに、「今年は創業140年にあたるが、150年に向けてステップアップする年にしたい」と意欲を示した。