刷新したウイスキー「富士山麓」について説明するキリンビールの田中敏宏マーケティング部長=17日、東京都千代田区【拡大】
キリンビールは17日、主力ウイスキー「富士山麓」を大幅に刷新し、3月22日に発売すると発表した。容量を100ミリリットル増量して700ミリリットルとした。熟成年数の高い原酒の比率も高め、たるで熟成させた甘い香りを強調させたという。新商品は海外への輸出も視野に入れており、容量を海外で一般的な700ミリリットルとして、輸出に対応する狙いもあるとみられる。今回の刷新に伴い、従来1000円前後だった価格を1500円前後に引き上げる。
また、製法も大幅に見直した。冷却濾過(ろか)を行わずにびん詰めすることで、ウイスキーうまみ成分を閉じ込める「ノンチルフィルタード製法」を新たに採用。同製法は価格が1万円を超える高級ウイスキーの製法に採用されており、中価格帯の商品に採用されることはまれだという。
国内ウイスキー市場はハイボール人気で拡大しており、同社の2015年のウイスキーの売上高は前年比10.1%増と好調だった。同日、会見した田中敏宏マーケティング部長はウイスキーの商品戦略について、「高付加価値化やハイボールの需要に応える業務用ラインアップを拡充していく」と話した。