マイナス金利で「友の会」問い合わせ急増 お得感で人気集める

2016.2.20 05:00

日本橋三越本店=東京都中央区

日本橋三越本店=東京都中央区【拡大】

 日本百貨店協会の井出陽一郎専務理事は19日の記者会見で日銀が導入したマイナス金利に関連し、百貨店各社の「友の会」と呼ばれる積み立てサービスへの問い合わせが急増していることを明らかにした。使途は買い物に限定されるが、金利に換算すると年8%以上に相当する場合もあり、お得感が人気を集めている。

 友の会は、毎月3000~5万円を積み立て、一定期間後に積立金にボーナスが追加された金額の商品券や買い物カードで還元されるサービス。12カ月の積み立てで13カ月分の金額に相当するサービスが受け取れるのが一般的。6カ月積み立てのコースもある。

 大丸松坂屋百貨店によると、友の会への問い合わせは1~18日の累計で前年同期比5倍と急増。新規入会数も2倍となっている。高島屋では、高額な月3万円や5万円のコースに人気が集まっている。3万円コースの入会は1~17日の累計が前年同期比4倍、5万円コースが1.9倍に増えている。京王百貨店でも「今まで少なかった男性からの問い合わせが増えている」としており、各社とも顧客囲い込みの手段としてPRに力を入れる構えだ。

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