遊技機入れ替え自粛期間決議　全日遊連、伊勢志摩サミットで

　全日本遊技事業協同組合連合会（全日遊連、理事長・阿部恭久氏）は１２日、東京都新宿区の遊技会館で臨時全国理事会を開催。５月２６、２７日に開催される伊勢志摩サミットに伴う遊技機入れ替え自粛期間を決議した。

　全国一斉での遊技機入れ替え自粛期間は５月２～２７日まで。ただし、首脳会議や関係閣僚会合の開催に伴い、期間の延長など、本決議以上の取り組みが必要な場合は、各都府県方面組合の判断で個別に対応する。

　なお、入れ替え自粛は新台のほか、中古機やチェーン店間移動を含む。

　期間の設定では、テロ対策が強化されるサミット警備への協力という観点から、ある程度の期間を確保することが必要との前提に立ちつつ、「入れ替え対象となる検定機と性能が異なる可能性のあるぱちんこ遊技機への対応を先送りしているとも受け取られかねない長期間の自粛は避けなければならない」と判断。治安維持活動への協力と健全化への取り組みとのバランスを考慮して、約１カ月の期間が設けられた。なお、全国一斉の入れ替え自粛期間の設定は「国を挙げての行事が無事終了するよう、業界としての協力姿勢を社会に示すには、業界の足並みがそろっていることが重要である」との考えに基づく。

　このような取り決めをはじめ、業界全体がさらなる社会的信頼獲得を視野に協調する姿勢は、遊技業界の産業としての持続可能な成長には不可欠といえそうだ。（ニュース提供・ＬＯＧＯＳ×娯楽産業）