3日付オーストラリアン・フィナンシャル・レビュー紙は、オーストラリアの次期潜水艦共同開発をめぐり、日本政府と受注を目指す三菱重工業が、潜水艦建造拠点になる南部アデレードに非防衛分野の「技術革新センター」を設け、産官学で新たなビジネスを促進する構想を示したと報じた。
大宮英明会長が同紙に語った。ターンブル政権は技術革新を経済活性化の柱とし、潜水艦事業以外の分野への波及効果も期待しており、こうした狙いに協力することで受注を実現したい考え。
潜水艦事業では、大宮氏は1隻目から豪州で建造できると改めて強調。「潜水艦事業は投資の波の始まりにすぎない」とし、三菱グループが同国も含め世界規模で展開する事業に地元産業が関与できるとアピールした。次期潜水艦は日独仏が受注を競っている。(シドニー 共同)