アサヒビールの次期社長に就任する平野伸一副社長(右)と小路明善社長=8日、東京都千代田区【拡大】
アサヒグループホールディングス(HD)傘下の中核事業会社のアサヒビールは8日、社長に昇格する平野伸一副社長の就任に向けた記者会見を開いた。3月18日に正式に就任する。小路明善社長はアサヒグループHDの社長兼最高執行責任者(COO)に就く。
「取り組む課題はたくさんあるが、クールヘッド(冷静な頭脳)とウォームハート(温かい心情)で挑戦していく」
会見で、平野氏は新社長としての抱負をこう力強く語った。
平野氏は経営企画部時代に不振だった中国事業の立て直しに奔走。営業担当の役員なども歴任した。役員の中でナンバーワンとされるほどワインの知識が豊富で、ワイン事業の拡大に力を発揮した。
後継に指名した小路社長は「こわもてのイメージが強い」が、「経験豊富で堅実なバランス感覚を持ち、数字に強く、会社の課題と進むべき方向を明確にする力にたけている」と太鼓判を押す。社内では持ち前のバイタリティーでリーダーシップを発揮してくれるとの期待も大きい。ビールのシェアで競合他社を圧倒するアサヒだが、国内ビール市場は人口減により年々縮小しており、競争は一段と激しさを増している。厳しい競争に勝ち抜くには、「ベストセラー、ロングセラーの商品を生み出すほかない」と意欲を燃やす。
趣味は、ゴルフ、読書。一番好きな本は旧日本軍の戦史を研究した「失敗の本質」。