国内航空大手の全日本空輸と日本航空は9日までに、羽田空港と米東部ニューヨークを結ぶ路線開設をそれぞれ検討していると明らかにした。実現すれば、日航が成田空港発着に移った1978年5月以来、約38年ぶりの復活。今年2月の日米合意に伴い、今秋にも昼間の羽田発着が始まる米国路線の目玉となりそうだ。
両社は、日米の最大都市を結ぶ路線は上級クラスを利用するビジネス客が多く、高い収益性が見込めるとみている。羽田から国内線が乗り継げるため、日本各地を訪れる米国人観光客の利用も広がりそうだ。
現在は、両社とも成田-ニューヨーク線を1日2往復体制で運航している。所要時間は12時間半~14時間半程度。羽田就航の場合、成田発着便の一部が移る見通し。深夜早朝枠で運航していた米アメリカン航空の羽田-ニューヨーク線は2013年12月に廃止した。
日米合意で、羽田発着の米国路線は1日8往復から12往復に増え、日米にそれぞれ6往復配分される。日航は経営再建で公的支援を受けた経緯があり、日本政府は公正な競争環境を確保するためバランスをとり全日空を1日4往復と、日航の2往復より多く割り当てるもようだ。
羽田発着便で、全日空はニューヨーク線が「候補になっている」(関係者)ほか、中西部シカゴ線なども検討する。現在運航する西部ロサンゼルス、ハワイ・ホノルル両路線も残す見通しだ。
日航は現在、西部サンフランシスコ、ホノルルの各路線で1日1往復している。ニューヨーク線の開設が可能になれば「提携するアメリカン航空と補完関係がある路線展開を考えたい」(幹部)としている。