豪華客船、苦難の末に完成 三菱重工「次世代建造の課題克服」

2016.3.15 05:40

14日午前に長崎港を出港した豪華客船「アイーダ・プリマ」

14日午前に長崎港を出港した豪華客船「アイーダ・プリマ」【拡大】

 三菱重工業は14日、長崎造船所(長崎市)で建造していた豪華客船「アイーダ・プリマ」(約12万5000トン)が完成したと発表した。建造中に火災が相次いだほか、設計変更などで作業が遅れ、巨額の特別損失を計上したが、ようやく完成にこぎつけた。存続が危ぶまれていた造船事業だが、宮永俊一社長は「次世代客船の建造に伴う課題を克服した」とのコメントを発表した。

 引き渡し調印式を行った後、アイーダ・プリマは独ハンブルグ港に出航した。4月末から欧州各国をめぐる初航海に出る。

 三菱重工は2011年、米カーニバル傘下のアイーダ・クルーズから大型クルーズ船2隻の建造を受注。受注額は1000億円程度とみられる。一番船のアイーダ・プリマの客室数は1643室で、乗客数は約3300人。長さ約300メートル、幅37.6メートルと「洋上のホテル」と呼ばれる巨大客船だ。

 一番船の引き渡しは当初、15年3月を予定していたが、1年遅れとなった。特別損失は2隻の累計で1866億円に上る。

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