【トップの素顔】渡邊五郎 三井物産元副社長(20) (2/2ページ)

2016.3.21 05:00

商社マンからメーカーの三井化学副会長に就任=1999年

商社マンからメーカーの三井化学副会長に就任=1999年【拡大】

 ところが、住友化学との統合は実らなかった。

 2003年3月、統合計画の白紙撤回を発表しました。素材市況改善という追い風が吹き、好決算に転じたためとか、統合比率で折り合わなかった、などと破談の理由は取り沙汰されましたが、これは当事者のひとりとして言えないことが多いのですが、成婚と至らなかったことは、大きな心残りです。

 三井化学の会長退任で化学業界から離れることになりましたが、日本の化学工業が大同団結して、世界で活躍するようになってほしいと今でも願っています。

 ◆「十戒・五郎版」

 初めてのメーカー勤務で、三井化学の4年間で強く受けた印象は2つあります。経営トップの経営に対する真摯(しんし)な姿勢と、組織がロジカルに統一され運営されていたことです。

 会長に就任したとき、社員にこうあってほしいと「モーセの十戒・五郎版」を作成しました。「基本に戻れ」「世界に人脈を作れ」「自然体で生きよ」など。モーセの十戒はネガティブサイドのことばかりですが、私はポジティブサイドばかりの考え方を披瀝(ひれき)しました。メーカーはともすると保守的で慎重になりがちですから、簡単に言うと、一緒に明るく前に積極的に進もうじゃないか、ということでした。(聞き手 廣瀬千秋)

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。