北海道新幹線開業も前途多難 厳しい経営構造、地域の足にしわ寄せ (4/4ページ)

  • 入線するJR北海道の新型車両H5系

 事業費は国が3分の2、地方自治体が3分の1を負担する。現在の事業費は2013年に国が認可した。だが建設主体の鉄道・運輸機構が震災による物価や人件費の上昇、消費税増税分などを考慮して改めて計算すると、5800億円程度となった。近く国に申請する。

 それでも、昨年3月に延伸開業した北陸新幹線(長野-金沢間、約228キロ)は1兆7800億円。単純計算で北陸新幹線が1キロ当たり約78億円なのに対し、北海道新幹線は約37億円だ。国土交通省関係者は「もともと青函トンネルがあったのが大きい」と要因を説明する。

 とはいえ、30年度末の開業を目指す新函館北斗-札幌間(約211キロ)には北陸新幹線並みの約1兆6700億円が必要で、JR北海道には効果的な集客につながる運行が求められる。(山沢義徳、中村智隆)