取材に応じた三菱重工業の交通・輸送ドメイン長を務める鯨井洋一副社長【拡大】
三菱重工業の鯨井洋一副社長は29日、フジサンケイビジネスアイなどの取材に応じ、巨額の特別損失を計上した大型客船事業について「社内の評価委員会で検討し、半年以内に方向性を決めたい」と述べ、撤退も含めて検討する方針を示した。
三菱重工は2011年に米カーニバル傘下のアイーダ・クルーズから大型客船2隻の建造を受注したが、設計変更などで累計1866億円の特損を計上している。鯨井副社長は「今後は中小型の客船建造に重点を置きたい」と語った。
現在、欧州では旅客と貨物輸送の双方を行う中小型客船のニーズが高まっており、今後はアジアでも同様な動きが広がる可能性がある。三菱重工では大型客船や資源運搬船が中心の長崎造船所で、中小型客船の建造を検討している。
同社は、3月中旬にアイーダ・クルーズから受注した大型客船の1番船を1年遅れで引き渡したが、2番船の納期については「顧客と交渉中でこの1~2カ月で結論を出したい」とした。