【講師のホンネ】薬剤師はセカンドオピニオンになる 吉田聡 (2/2ページ)

2016.3.30 05:00

 これを聞いた医師は、ひとまず認知症の薬は増やさずに、睡眠薬の量を減らしました。すると、浩平さんの大声、徘徊はピタリとやみました。薬剤師の見立て通り、睡眠薬の副作用でした。このように、医師と薬剤師は見る視点が違います。医師は患者さんの症状が悪くなると、『病気の悪化』と考えて薬を足そうとします。吐き気があるときには、吐き気を止める薬を出す。

 一方、薬剤師は、患者さんの症状が悪くなると、『薬の副作用』と考え、薬を減らそうとします。吐き気があるときは、この吐き気の原因はどの薬か? と考えるわけです。病気から診る医師と、薬から視る薬剤師。違った視点の専門家が互いを生かし合うことで、より良い医療の実現へと向かうと私は確信しています。薬剤師をセカンドオピニオンとして、ぜひ、ご活用ください。

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【プロフィル】吉田聡

 よしだ・さとし 1977年大阪生まれ。薬局・なくすりーな管理薬剤師。延べ30万人の服薬指導に当たる中、その薬が本当に必要なのかに疑問を持ち、薬剤師の本質は「薬の引き算をすることにある」という考え方にたどり着く。現場では、患者さんに寄り添い薬をへらす服薬指導には定評がある。「薬の引き算をする薬剤師」として、講演などでも活躍中。

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