日産自動車は1日、旗艦スポーツ車「GT-R」の2017(平成29)年モデルを国内初披露した。出力は米国仕様で従来モデルより20馬力アップしたほか、前面の開口部を広げて冷却性能を向上するなど内外装を大幅に改良した。今夏に投入する。
排気量3.8リットルのV型6気筒エンジンを搭載し、気筒別に最適な点火時期を制御する技術の導入で出力を565馬力(米国仕様)までアップした。外装デザインは開口部の拡大でボンネット内の空気の流れを良くしたほか、車体周辺の乱気流を防ぐことで空気抵抗を低減した。
内装はインストルメントパネルにステッチを施した高品質レザーを使って高級感を演出。カーナビのディスプレーは従来の7インチから8インチに広げ、ドライブモード時の変速に使う「パドルシフト」がハンドル操作に合わせて動く設計にするなど使い勝手も向上している。
外装色は光沢のあるオレンジを追加して計7色に増やした。価格や国内仕様の詳細は今夏発表する。西川広人副会長は同日の発表会で、「日産の技術と情熱を詰め込んだモデルだ」と語った。