国土地理院の3Dデジタル地球儀「地理院地図Globe」【拡大】
■日本全国をシームレスに3D地図
国土地理院は、「地理院地図Globe」を試験公開したと発表した。日本全国の地図をシームレスにウェブブラウザー上で3D表示できる。
3Dデジタル地図を見られるサービスとしては「Google Earth(グーグル・アース)」が有名だが、地理院地図Globeは「地理院地図」で提供しているさまざまな地図や空中写真を表示できるのが特徴。例えば、標準的な地形図や淡色地図、白地図をはじめ、災害復興計画基図、色別標高図、土地条件図などがある。
空中写真としては、2007年以降の最新のものだけでなく、1945~50年のものまでさかのぼれるほか、東日本大震災後の正射画像も収録。また、口之永良部島の火山活動をドローンで撮影した画像、昨年9月の関東・東北豪雨被災地の画像などの防災関連データもある。
こうした各種地図を、マウス操作によってズーム/パン/チルト/回転して眺められる。複数の種類の地図を表示し、それぞれ透過率を調整しながら重ね合わせることも可能だ。「地形や地表の状況を直感的に理解しやすく、社会資本の管理や防災業務をはじめ、学校教育など、さまざまな場面で活用されることが期待される」としている。
ユーザーが用意したKML/GeoJSON形式のファイルを読み込んで重ねて表示することも可能。例えば、避難所などの点情報、土砂流出範囲などの面情報、登山道経路図やドローンの飛行経路データなどの線情報、橋梁イメージなどの3Dデータなど、地理院地図Globe上で3D表示して確認できる。(インプレスウォッチ)