自動車産業の労働組合でつくる自動車総連は4日、今春闘の3月末までの回答状況を発表した。妥結企業のうちベースアップ(ベア)に相当する賃金改善分は完成車メーカーの平均月1415円に対し、車体・部品企業は約7割に相当する同1039円だった。2015年は約2倍の差が付いていたが、自動車総連が掲げる「格差是正」に一定の前進がみられた。
約1100組合のうち3月末までに約4割が妥結し、ベアを獲得したのは393組合。全体平均は月1111円と、15年実績の1625円から減少した。年初来の円高傾向や新興国経済の低迷などによる先行き懸念が影響したとみられる。
業種別では完成車メーカーは15年の平均月3000円から半減したが、中堅・中小企業の多い車体・部品や販売などは3~4割減にとどまった。完成車メーカーの平均1415円以上の回答を獲得したのも97組合と15年実績の56組合からほぼ倍増している。