受け付け役のロボットに症状などの情報を入力する患者役の自治医大担当者=3月28日、東京都千代田区【拡大】
自治医大(栃木県)は、医師が患者の症状などから病名を絞り込んだり、治療方針を決定したりする際の総合診療を支援する人工知能(AI)システムを開発した。2016年度中に同大病院などで試験運用を始める。
高齢化社会を迎え、地域医療では患者の生活習慣や育った環境など多くの要因が絡んでくるとされ、同大担当者は「AIの支援によって全国どこでも標準的な医療を受けられるようになる」と話している。
AIには協力が得られた群馬県と熊本県の病院で収集された過去6年分の診療情報8000万件や医学論文が登録され、日々の診療情報が追加される。患者の症状を入力すると、これらのデータを基に予想される病名や有効な投薬のリストを表示する。
個人の診療や投薬、介護などの生活情報を位置データと組み合わせて一元管理するシステムも構築した。将来的には地域で利用することで薬の重複防止や緊急時の位置特定、活動量の把握などに役立てることが期待される。