関東財務局が、無料通信アプリを手掛けるLINE(ライン)(東京都渋谷区)に立ち入り検査を実施していることが6日、分かった。同社のスマートフォン向けゲームで使うアイテムが、ゲーム内でお金代わりに使われているかどうかを調べているとみられる。
お金代わりと認定されれば、資金決済法に基づいて資金の一部を供託するなどの義務が生じる。
検査は今年1月に開始した。資金決済法はあらかじめ代金を払って商品やサービスの決済に使う商品券やプリペイドカードなどを「前払い式支払い手段」と定めている。
発行会社が破綻しても利用者を保護するため、未使用残高の半額を法務局に供託することなどを発行会社に義務付けている。
問題になっているアイテムは、ラインが2012年にサービスを開始したパズルゲーム「LINE POP(ラインポップ)」内で販売する「宝箱の鍵」。財務局はこのアイテムがゲーム内でお金のように使われ、供託の必要がある「前払い式支払い手段」に当たるかどうかを調べているもようだ。