北陸新幹線が利用者1000万人を達成し、JR金沢駅で行われた式典=13日午前【拡大】
昨年3月14日に延伸開業した北陸新幹線が13日午前、利用者1000万人を達成した。北陸新幹線は開業から1年間で、延伸前の在来線特急と比べ約3倍の乗客が利用し、北陸を中心に沿線観光地は活況を維持している。
JR西日本は富山、金沢両駅で式典を開催。富山駅でのセレモニーに出席した野中雅志金沢支社長は「予想よりずいぶん早かった。今後も利用者を増やすため頑張りたい」と述べた。同席した石井隆一富山県知事は「今年が正念場。京都、大阪への延伸で、観光のゴールデンルートになる道が開かれる」と未着工区間の開通に期待を込めた。
乗客代表に選ばれた会社員永岡亜希菜さん(32)は東京都から親子3人で旅行に来ていた。金沢駅で記念品の万年筆を受け取った永岡さんは「4歳の長男が東京駅に北陸新幹線を見に行くほど好きなので、良い記念になった」と喜んだ。1000万人を達成した「かがやき501号」の車内では乗客に記念品のメモ帳などが配られた。
JR西は、北陸新幹線の延伸区間である長野-金沢間の利用者数を、この区間上にある新潟県の上越妙高-糸魚川間の乗客数を集計して算出している。