開港から10年を迎えた北九州空港のターミナルビル【拡大】
◆着陸料助成を拡充
国際チャーター便は、台湾・台北便などの就航が相次ぎ、15年度は200便超と14年度の58便から大きく伸びた。県や北九州市は、受け入れが限界の福岡空港に代わり、海外LCCの路線誘致を目指しており、16年度は新規就航する会社への着陸料助成を拡充する。
ただ、中国経済の減速など、訪日客の増加が続くとは限らない。かつて北九州-韓国・釜山線を運航していたスターフライヤー(北九州市)の松石禎己社長も「チャーター便の増加と定期便は別で、就航先や採算性を見極めなければならない」と慎重だ。
一方、空港北側の国有地では、三菱航空機が開発を進める国産初のジェット旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)の整備格納庫の建設が進む。18年にも本格運用が始まる見通しだ。航空機産業の集積を目指す地元の働き掛けで、量産機を試験飛行する拠点にも選ばれている。
アジア成長研究所(北九州市)の田村一軌上級研究員は「鉄道の乗り入れなどアクセスを向上させなければ、旅客や便の大幅な増加は厳しい」と指摘している。