4社最終減益 市場混乱響く 証券大手5社の16年3月期

2016.4.29 05:00

 証券大手5社の2016年3月期連結決算が28日出そろい、野村ホールディングス(HD)など4社の最終利益が前期と比べ減少した。昨夏以降の世界的な金融市場の混乱で投資家心理が悪化し、株式や債券の取引低迷が響いた。アベノミクス相場で活況だった15年3月期までと比べると、収益環境が一変した。昨年8月以降は中国経済減速が市場に打撃を与えた。今年の年明け以降は原油先物価格の下落や日銀によるマイナス金利政策導入の悪影響が警戒されて相場が不安定で、株式や投資信託の売買手数料収入が落ち込んだ。

 海外事業でも苦戦が目立った。野村HDは売上高に当たる純営業収益が13.0%減の1兆3956億円、最終利益は41.5%減だった。大和証券グループ本社も最終利益が21.3%減った。

 SMBC日興証券は最終利益が35.0%減、三菱UFJ証券ホールディングスは15.2%減だった。一方、みずほ証券は市場部門で債券関連の取引が好調で、4.3%の増益だった。

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