一方、経団連加盟企業でない企業では、参加者の中から選考をはじめ、既に次々と内定を出している。ある大手のベンチャー企業では、内定数の8割以上をインターン生から出すという。人事に聞くと「短時間で見極めが必要な面接と比べてインターンは1週間程度、学生をしっかりと評価できるため採用のミスマッチを防げる」そうだ。これは大手も同じだろう。志望業界の理想と現実のギャップを確認する場や、適性を見極める機会になっているだけでなく、時間をかけて自分を見てもらえるチャンスにもなっている。ますます重要度が増すと予想されるインターン。
学生にとって、よりよいキャリア選択の機会となることを願っている。
◇
【プロフィル】熊谷智宏
くまがい・ともひろ 我究館館長。横浜国立大学を卒業後、リクルートに入社。2009年、ジャパンビジネスラボに参画。現在までに2800人を超える大学生や社会人のキャリアデザイン、就職や転職、キャリアチェンジの支援を行う。難関企業への就・転職の他、MBA留学、医学部編入、起業、資格取得の支援など、幅広い領域で圧倒的な実績を出している。著書に「絶対内定2017」シリーズがある。